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映画が活動写真と呼ばれ、庶民の娯楽の中心であった昭和の初め、名古屋の弱小映画社、名キネ倶楽部が日本初のトーキー映画「レビューの天使」の制作に乗り出す。映写技師の円頓寺大吉が、海外の技術を凌ぐ画期的な発声式映写機を開発したのだ。
監督は社長の息子でハリウッド帰りのジミー浜口。脚本はジミーの妻・綾子、作曲は、スクリーンの中から突然に現れた記憶喪失のピアニスト丈二。そしてヒロインは、大吉の憧れる浅草オペラのスター三条あかね。
あかねは関東大震災の時に受けた心の傷が原因で声を失っていたため、吹き替え役の山田ウメを立てて秘密裏に撮影を始めるが、失職を恐れた弁士・松川や楽団員たちの反発、あかねの秘密を探る記者・菊地の潜入、脚本の検閲と、さまざまな困難が襲いかかる。
父親の生き方に反発して軍人になったものの、芸術に対する思いは兄以上に強いものがあったジミーの弟・純平が協力を申し出る。 そんな中、あかねの相手役に抜擢された丈二は自作の曲に違和感を覚える。それもそのはず、「月光価千金」を始め彼が書いたのはその時代にはまだ作られていないジャズの名曲だった。悩む丈二にあかねは惹かれてゆくが、嫉妬に狂った大吉はクライマックスの撮影中、二人の頭上に吊られたシャンデリアの綱を切ってしまう。
恋と夢と野望が渦巻くトーキー映画の行方は・・・。
タップダンスの名手ビリーとマリ子、女弁士のすみれ、元女形の馬三郎、撮影所の社長・浜口虎之介と、トーキー映画黎明期の撮影所を舞台に、映画を愛しジャズを愛した人々の姿を群像で描く。
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