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芸術創造賞は、名古屋市文化振興事業団の初代理事長・故亀山巌氏から受けた寄付を基金とする賞です。 名古屋を中心に活動し、前年度における芸術創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待される個人または団体に贈るものです。 このたび第36回の受賞者を決定いたしました。 尚、授賞式は、令和2年9月9日(水)15:00より、7th cafe(ナディアパーク7階)にて行います。 |
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■令和2年度 |
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【受賞者について】 刈馬カオス / 演劇(劇作・演出) 16歳より演劇活動を始め、20歳から劇作・演出活動を開始。2003年に起動した個人ユニット「メガトン・ロマンチッカー」では、最高観客動員1,000人を記録。4年間で16作品を発表。2009年より「劇団テラ・インコグニタ」、2012年より演劇ユニット「刈馬演劇設計社」を始動させた。谷本進(NEVER LOSE)に提供した一人芝居「36」「ドッグ・ウェーブ」は、全国各地で数年間に渡って上演され続け、70回以上の上演回数を誇る。2013年上演の「クラッシュ・ワルツ」は応募215作の中から「第19回日本劇作家協会新人戯曲賞」に選ばれたのを筆頭に、これまでに多くの賞を受賞している。メディアへの作品提供やワークショップ講師、高校演劇大会審査員など活動は広範囲に及ぶ。愛知淑徳大学では非常勤講師を務める。 2012年の刈馬演劇設計社設立以来、緊張感あふれるサスペンスを世に出してきた刈馬であるが、2019年上演の「異邦人の庭」は死刑囚とその支援者の2人だけの緊迫した雰囲気が特徴の作品である。場面の経過が生む2人の関係性の微妙な変化が、G/PITの狭い空間と最小限の舞台装置により臨場感を持って表現されたばかりでなく、「死刑制度の是非」とネットでの「自殺幇助」という現代を反映した事象を関連させながら、現代社会が抱える矛盾に満ちた問題をも表現した。加えてシンプルな空間が想像力を掻き立てることにより、演劇的表現の面白さも感じられる作品となったことが高く評価され、名古屋市民芸術祭2019特別賞(演劇部門企画賞)を受賞するなど令和元年度における顕著な活躍が認められ、今回の受賞に至った。
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![]() 刈馬カオス |
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角田 鋼亮 / 音楽(指揮) 東京芸術大学大学院指揮科修士課程並びにベルリン音楽大学国家演奏家資格課程修了。2002年、安宅賞受賞。2006年、第3回ドイツ全音楽大学・指揮コンクールで最高位を獲得。2008年、第4回カラヤン生誕100周年記念の同コンクールでも2位入賞を果たした。2010年、第3回マーラー指揮コンクールでは最終の6人に残った。2015年4月、セントラル愛知交響楽団の指揮者に就任。2016年にはセントラル愛知交響楽団第145回定期演奏会の指揮が高く評価され、「第11回名古屋音楽ペンクラブ賞」を受賞。令和元年度愛知県芸術文化選奨文化新人賞受賞。いま日本で最も期待される若手指揮者の一人として活躍の場を拡げている。 2019年4月にセントラル愛知交響楽団常任指揮者に就任し、新しい発想とプログラミング、才能あふれる音楽性、またエネルギッシュな指揮でオーケストラの魅力を引き出した。定期公演では作曲家水野みか子氏の委嘱作品初演において感性豊かに、また緻密に表現し好評を得る。2020年1月定期公演ではイギリスの作曲家エルガー、ホルスト、ブリテン、パリーの4人の作品を取り上げイギリスの伝統ある響きを再現し、改めてイギリス音楽の認識を高めた。また就任からのシリーズとして「ハイドンの精神」と題した公演を企画しており、オーケストラの原点に戻り、より立体感のあるバランスのとれた響きを追求している。 令和元年度角田氏のオーケストラ発展における功績は大きく、今回の受賞に至った。
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![]() 角田 鋼亮 |
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過去の受賞者
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