財団の取り組み

助成金を活用した事業

2022年02月11日

ARTS for the future!2

「ARTS for the future!」とは、新型コロナウィルスにより、文化芸術活動の自粛を余儀なくされた文化芸術関係団体において、活動の持続可能性の強化に資する取り組みを支援する「文化庁 令和3年度補正予算事業 」です。
事業団では、令和3年度に引き続きこの補助金を活用して、コロナ禍における新しい形の事業を展開しました。

令和4年度は「TSUMUGU×TSUNAGU 未来への懸け橋プロジェクト2」として、10施設を活用した15の企画を展開しました。2022年7月20日~12月17日の期間で、合計9,300名を超えるご来場があり、約200名のアーティストの文化芸術活動を支援しました。

取組の事例

シャボン玉のコンサートのはじまりはじまり(昭和文化小劇場)

世界でも珍しいシャボン玉アーティスト、ミケーレ・カファッジによるシャボン玉と音楽・パントマイムによるファミリー向けショー。
子どもにとって身近な“シャボン玉”によるノンバーバルショーで想像力や劇場への興味を高める。公演後には、中庭でワークショップ交流会を実施。遊びながら異国の文化やお話、アートを知ってもらう国際交流の場を提供しました。

GO!GO!ダンスシアター De Anima(緑文化小劇場)

公募で募集した地域の子どもたち14名と地域で活躍するプロダンサー10名、ピアニスト1名が創り上げるオリジナルコンテンポラリーダンス公演を開催しました。
演出は地域でコンテンポラリーダンスの普及を目指す若手グループ・ナゴコンが担当。本番公演はYoutubeでのライブ配信も行い、より多くの方に気軽に鑑賞いただくことでコンテンポラリーダンス愛好家の裾野拡大につながりました。

次世代アーティスト企画展「水上卓哉の世界~イノチトハ~」(名古屋市民ギャラリー栄)

子どもの頃に交通事故に合い、障害(身体障害・言語障害・高次脳機能障害)を背負いながらも一貫して「命」をテーマに多くの作品を生み出している、新進気鋭の作家・水上卓哉氏の160点にも及ぶ大規模な個展。
会期中は会場で毎日実演を行い、新たな作品を展示し続けたほか、音楽ライブや合唱のミニコンサートを開催し、ジャンルを超えた方に鑑賞していただくことができました。

ARTS for the future!

「ARTS for the future!」とは、新型コロナウィルスにより、文化芸術活動の自粛を余儀なくされた文化芸術関係団体において、活動の持続可能性の強化に資する取り組みを支援する「文化庁 令和2年度第3次補正予算事業」です。
事業団では、この補助金を活用して、コロナ禍における新しい形の事業を展開しました。

令和3年度は「なごや大文化 未来への懸け橋プロジェクト」として、当事業団の管理する23施設のうち15施設を活用して、19の事業に取り組みました。
令和3年5月5日~12月26日の期間で、合計4,700名を超えるご来場があり、約150名のアーティストの文化芸術活動を支援しました。

取組の事例

ドライブインダンスシアター(緑文化小劇場)

駐車場にステージを組み、周囲を取り囲むように駐車された19台の車の中から、ダンスパフォーマンスを鑑賞いただきました。音響はFMラジオを介して車内に放送することで、ライブ会場のような立体音響を楽しんでいただくことができました。

SHIBAフェス(昭和文化小劇場)

人工芝を敷いた客席で開放的に鑑賞する「SHIBAフェス」を実施しました。劇場のホールだけでなく、練習室やウッドデッキにもステージを組み立て、公園内に立地する特性を生かし、出入り自由の参加しやすい雰囲気の中で鑑賞いただきました。

アーティストエイド(市民ギャラリー矢田)

「ガラス陶芸新進作家作品展」と「My First Collection展 ~あなたが買うはじめての版画・絵画~」として、若手作家の作品の展示販売をしました。コロナ禍により作品を発表する機会をほとんど失ったことに伴い、販売機会もなくしたアーティストたち活動の場を支援しました。

JAPAN LIVE YELL project

「JAPAN LIVE YELL project」は、2020年度より文化庁の支援を受け、全国事務局である芸団協と地域の文化芸術関係者が連携してコロナ禍からの文化芸術の再興を後押しする全国プロジェクトです。
連携協定を結ぶ愛知県芸術劇場が地域制作主体となった「JAPAN LIVE YELL project in CHUBU」に参加し様々な公演を実施しました。

取組内容(令和5年度)

外国人とみんなのための「やさしい日本語落語」

世界一むずかしいといわれる日本語を、初心者にもわかり易くするために文法や語彙を調整した「やさしい日本語」を使い、笑いの力で、さらにコミュニケーションのハードルを下げることを目的に生まれた「やさしい日本語落語」の公演。落語家の桂かい枝さんが出演し、ユーモアを交えて落語を紹介。やさしい日本語には「ハサミの法則」があり、“ハッキリと、最後まで、短く” 話すことで外国人にもうまく伝わるとお話ししました。他にも、高座に上がる体験など観客を交えた企画で会場を盛り上げ、来場者からは「にほんごはおもしろい!!!」、「たのしかった!日本語のべんきょうになりました!」など、好評を得ました。

取組内容(令和4年度)

劇団うりんこ  ベイビーシアター
『まるまる』『MARIMO』

名古屋市を拠点に長年活動してい、圏域ではいち早く乳児向け舞台芸術の創作とその上演の取り組みを始めた、劇団うりんこによる0~24か月未満の子どもとその家族のためのパフォーマンス「ベイビーシアター」を、愛知県内12会場、岐阜県内2会場、三重県内3会場で巡回公演しました。
事業団では青少年文化センター第一スタジオと港文化小劇場で『まるまる』を、緑文化小劇場で『MARIMO』を上演し、リラックスした空間でイマジネーションの世界を楽しんでいただきました。

アートキャラバン

「大規模かつ質の高い文化芸術活動を核としたアートキャラバン事業」は、大規模で質の高い日本の文化芸術水準を向上させるような公演等を支援し、文化芸術の質の向上と文化芸術の重要性や魅力を発信することにより、新型コロナウイルスの感染拡大による萎縮効果を乗り越え、需要喚起や業界全体の活性化を図ることを目的とする、文化庁による文化芸術の支援策です。
事業団では、この補助金を活用して、コロナ禍における新しい形の事業を展開しました。

取組の事例

令和3年度に全5事業を実施し、大規模公演の実施が難しい状況になったアーティストや舞台関係者へ公演機会を提供しました。

名古屋能楽堂定例公演(名古屋能楽堂)

「能・狂言でめぐる街道の名所」をテーマに東海道にゆかりのある能楽を上演しました。

なごや芝居の広場「綺譚/鹿鳴館」(芸術創造センター)

名古屋で活躍する舞台人がジャンルや劇団の枠を越え、オリジナル舞台を上演しました。