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生誕百年 三島由紀夫 「能楽」という底流をめぐって
”生れてはじめて見た能楽が、天の岩戸の神遊びであつたといふことは、私が日本の芸能の神の殊遇を受けてゐた証拠とも云へさうである。”『私の遍歴時代』*1
三島由紀夫は、中学一年生のころに歌舞伎と能に出会い劇場通いをはじめる。「その二つともに私は直ちに魅了され」「少年の感受性に『言葉の優雅』といふものを強く刻印したのは、劇場と俳優の力であつたと思ふ」と語る。*2
はじめて目にした演目は《三輪》。語り舞う演者によって神話の世界げ現出した舞台は、まさしく岩戸が開いたような感銘を、彼に与えたことであろう。
狂言《咲嘩》では、会ったことのない、主人の伯父を尋ねて太郎冠者は都を探しまわる。彼は求める相手と無事に出会えるのか。主人の望むように持て成せるのか。
三島が書いた歌舞伎『鰯売恋曳綱』(一九五四)は「めぐり逢い」「掛け声の面白さ」が印象的な作品だが、この特色を狂言演目の中に求めてみた。趣向が似ても、まったく異なる作劇をお楽しみいただきたい。
*1『決定版三島由紀夫全集32』2003年、新潮社、306p
*2「日本の古典と私」『同34』2003年、新潮社、620p
開催概要
日時 | 令和7年5月17日(土) 14:00開演(13:00開場) |
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会場 | 名古屋能楽堂 |
料金 |
指定席:4,200円 自由席:一般 3,200円/ 学生(25歳)以下 2,000円 ※学生券は25歳(大学生)以下を対象とします。 ※チケットは1回につき4枚までの販売とさせていただきます。 ※事業団友の会会員・障がい者手帳をお持ちの方(付添者1名含む)は400円引きです。(学生券の割引はありません。) (名古屋能楽堂・事業団チケットガイド・事業団施設窓口のみ。各割引との併用はできません。) |
問合せ | 名古屋能楽堂 TEL 052-231-0088 |
チケット購入・申し込み | 3月12日(水)~発売
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