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生誕百年 三島由紀夫 「能楽」という底流をめぐって
”私は十一世紀に源氏物語のやうな小説が書かれたことを、日本人として誇りに思ふ。中世の能楽を誇りに思ふ。*”
古典を愛する三島由紀夫は、源氏物語と紫式部に関わる能の二作品を「近代能楽集ノ内」として現代劇に翻案、発表している。自ら気に入っていると言う《葵上》と、後に「廃曲」して封印した《源氏供養》だ。彼の演劇実験に着想を与えた、中世の能が描く源氏ゆかりの世界に今、立ち返りじっくり耽ってみたい。
さらに舞囃子・連吟・仕舞も三島作品に関連する、もしくは見たという記録がある演目からお届けする。
《班女》…『近代能楽集』、《竜田》…『芸術断想』、《松風》…『奔馬(豊饒の海 第二巻)』
武の道も作家が目指したところ。狂言《弓矢太郎》では、男たちが集まって太郎への謀りごと。はてさて、「強い男」とは?
*『日本人の誇り』(『決定版三島由紀夫全集33』2003、新潮社、621p)
開催概要
日時 | 令和7年9月7日(日)13:30開演(12:30開場) |
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会場 | 名古屋能楽堂 |
料金 |
指定席:4,200円 自由席:一般3,200円/学生(25歳)以下2,000円 ※学生券は25歳(大学生)以下を対象とします。 |
問合せ | 名古屋能楽堂 TEL 052-231-0088 |
チケット購入・申し込み | 6月27日(金)~発売
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演目
能「源氏供養」(喜多流)シテ:長田郷
狂言「弓矢太郎」(和泉流)シテ:鹿島俊裕
能「葵上」梓之出(観世流)シテ:久田三津子