名古屋市民芸術祭2023
名古屋市民芸術祭は、総合的な芸術の祭典として、1990年から実施し、今年で34回目を迎えました。
主催事業として、「名古屋いけばな芸術展」と「名古屋市民美術展」の2事業を開催しました。
また、参加事業として音楽・演劇・舞踊・伝統芸能の4部門20公演が参加し、日ごろの練習の成果を競いました。その中から、特に優秀な2公演に市民芸術祭賞を、また特に表彰に値する5公演に市民芸術祭特別賞を授与しました。
名古屋いけばな芸術展2023
この地域のいけばな作家が、流派を越えて季節の花を発表する大規模ないけばな展で、1992年から実施しています。
※2023年度のいけばな芸術展は終了しました。
【出品流派】
池坊、石田流、小原流、嵯峨御流、真生流、草月流、日本生花司松月堂古流、オール愛知華道連盟、名古屋華道文化連盟、名古屋市各区いけばな団体連合会
出展数：226点
入場者数：5,951人
| 日程 |
【前期】10月24日（火）～10月26日（木） ※10月26日（木）は16:00まで、10月29日（日）は17:00まで |
|---|---|
| 会場 |
名古屋市民ギャラリー栄 第6～11展示室
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| 入場料 | 400円（当日500円） |
| 共催 | 名古屋いけばな芸術展実行委員会 |
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チケット取扱い |
TEL 052-249-9387 （名古屋市文化振興事業団チケットガイド） |
Nagoya Ikebana Art Exhibition
At the Nagoya Ikebana Art Exhibition, artists who live in and around Nagoya City present their seasonal flower creations from across the various schools of Ikebana.
Started in 1992, the Nagoya Ikebana Art Exhibition is a large-scale event where 226 creations are presented from the following groups: Ikenobo, Ishidaryu, Ohararyu, Sagagoryu, Shinseiryu, Sogetsuryu, Nihonseikashi Shogetsudokoryu, the All Aichi Kado Federation, the Nagoya Kado Culture Federation, and Ikebana joint groups from each ward in Nagoya City.
| When: |
【First semester】 From Tue. 24 Oct. to Thu. 26 Oct.(10:00-19:00) |
|---|---|
| Note: |
On Thu.26 Oct it closes at 16:00. |
| Where: | Nagoya Citizens’ Gallery Sakae 8th Floor, the 6th - 11th Exhibition Room |
| Access: | A 1-minute walk east from Sakae Sta. Exit 12 on the Subway Higashiyama Line and Meijo Line, or a 5-minute walk east from Sakae Bus Sta. |
| Tickets: | Advance 400 Yen, Door 500 Yen Tickets can be purchased via the Nagoya City Cultural Promotion. TEL 052-249-9387（Ticket Guide） |
名古屋市民美術展
各区で開催する区民美術展の各部門での優秀作品を鑑賞していただく美術展で、1991年から実施しています。
絵画、工芸、彫刻等、市民の皆様の傑作をお楽しみいただけます。
友好都市協定を締結している岩手県陸前高田市の文化交流の一環として、「陸前高田市民芸術祭」へ作品（洋画）を出展しました。（10月28日～30日）
※2023年度の市民美術展は終了しました。
出展数：152点
入場者数：2,502人
| 日程 |
11月21日（火）～11月26日（日） ※11月26日（日）は16:00まで |
|---|---|
| 会場 |
名古屋市民ギャラリー栄 第1～5展示室
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| 入場料 |
無料 |
| 問合せ |
TEL 052-249-9385 |
Nagoya Citizens’ Art Exhibition
This is an art exhibition where you can appreciate the excellent works of the residents' art exhibitions held in each ward of Nagoya City.
Enjoy paintings, calligraphy, sculptures and other masterpieces of the citizens.
In addition, some of the works were exhibited at the "Rikuzentakata Civic Art Festival" held in Rikuzentakata City, Iwate Prefecture, with which we have concluded a friendship city agreement.
| When: | From Tue. 21 Nov. to Sun. 26 Nov. (9:30-19:00) |
|---|---|
| Note: | On Sun. 26 Nov it closes at 16:00. |
| Where: | Nagoya Citizens’ Gallery Sakae 7th Floor, the 1st - 5th Exhibition Room |
| Access: | A 1-minute walk east from Sakae Sta. Exit 12 on the Subway Higashiyama Line and Meijo Line, or a 5-minute walk east from Sakae Bus Sta. |
| Tickets: |
Free |
| Inquiry: |
Nagoya City Cultural Promotion Agency |
参加公演
音楽・演劇・舞踊・伝統芸能の4部門に下記の20公演が参加し、各部門ごとに、特に優秀な公演に市民芸術祭賞を、特に表彰に値する公演に市民芸術祭特別賞を授与しました。
※2023年度の参加公演はすべて終了しました。
参加事業入場者数：6,849人
音楽
名古屋マンドリン合奏団
第６４回定期演奏会
| 日時 | 10月1日（日）13:30 |
|---|---|
| 会場 | 三井住友海上しらかわホール |
| 出演 |
深堀賢太朗（常任指揮）、古田貴一（指揮） 団員演奏者（マンドリン、ギター） |
| 曲目 |
深堀賢太朗/マンドリンオーケストラの為の組曲(新作) |
| 料金 |
＜自由席＞一般1,000円 学生500円 |
| 問合せ |
（名古屋マンドリン合奏団 金澤慶了） |
| 入場者数 |
483人 |
愛知室内オーケストラ
第６４回定期演奏会
| 日時 | 10月6日（金）18：45 |
|---|---|
| 会場 | 三井住友海上しらかわホール |
| 出演 |
鈴木秀美（指揮）、石上真由子（コンサートマスター）、 |
| 曲目 |
ハイドン/交響曲第26番 |
| 料金 |
＜指定席＞SS席7,000円 S席5,500円 A席3,500円 |
| 問合せ |
（愛知室内オーケストラ）052-211-9895 |
| 入場者数 |
225人 |
戸谷誠子ピアノ・リサイタル
～変化の中にある変わらないもの～
| 日時 | 10月11日（水）19:00 |
|---|---|
| 会場 | 電気文化会館 ザ・コンサートホール |
| 出演 | 戸谷誠子（ピアノ） |
| 曲目 |
メンデルスゾーン |
| 料金 | ＜自由席＞3,000円 |
| 問合せ |
（クラシック名古屋）052-678-5310 |
| 入場者数 |
206人 |
鈴村真貴子ピアノリサイタル
フランシス・プーランク没後６０年によせて
| 日時 | 10月17日（火）18:45 |
|---|---|
| 会場 | 電気文化会館 ザ・コンサートホール |
| 出演 | 鈴村真貴子（ピアノ） |
| 曲目 |
F・プーランク/夜想曲集 |
| 料金 |
＜自由席＞一般3,000円 学生2,000円 |
| 問合せ |
（クラシック名古屋）052-678-5310 |
| 入場者数 |
218人 |
STRADA chamber music concert vol.4
| 日時 | 10月22日（日）14:00、17:00 |
|---|---|
| 会場 |
ハレ・ルンデ |
| 出演 |
松谷阿咲（ヴァイオリン） |
| 曲目 |
フランセ/弦楽三重奏曲 |
| 料金 |
＜自由席＞一般3,500円 学生2,000円 |
| 問合せ |
（STRADA）strada-na@hotmail.com |
| 入場者数 |
168人 |
第24回名古屋混声合唱団演奏会
| 日時 | 11月5日（日）14:00 |
|---|---|
| 会場 | 三井住友海上しらかわホール |
| 出演 |
大橋多美子（指揮）、中村節（ピアノ） |
| 曲目 |
松波 千映子編曲/ウイスキーが、お好きでしょ |
| 料金 | ＜自由席＞ 2,000円 |
| 問合せ |
（名古屋混声合唱団 松本）080-3645-7151 |
| 入場者数 |
339人 |
ニンフェアール第19回公演「リゲティへのオマージュ
～究極のDuo:トランペットとチェロ～」
| 日時 | 11月24日（金）18：45 |
|---|---|
| 会場 | 愛知県芸術劇場 中リハーサル室 |
| 出演 | 曽我部清典（トランペット）、野村有紀（チェロ） 他 |
| 曲目 |
リゲティ/無伴奏チェロソナタ |
| 料金 |
＜自由席＞一般3,000円（当日3,500円） |
| 問合せ |
（ニンフェアール 伊藤）090-5621-3697 |
| 入場者数 |
82人 |
演劇
演劇組織KIMYO
「ゴスン」
| 日時 |
10月2日(月)19:30、3日(火)19:30、4日(水)19:30 |
|---|---|
| 会場 | ささしまスタジオ |
| 出演 |
元山未奈美、山本一樹、藤原孝喜、田口翔大、長江峰和 |
| スタッフ |
作・演出/宮谷達也、音楽/エスパー渡辺 |
| 料金 |
＜日時指定・自由席＞ |
| 問合せ |
（演劇組織KIMYO 山本一樹）080-5319-9438 |
| 入場者数 |
1,024人 |
星の女子さん⑳
私立探偵 西郷九郎とψの苦労
| 日時 |
第1話「負債の苦労」11月9日(木)19:30、10日(金)19:30 |
|---|---|
| 会場 | 円頓寺Les Piliers |
| 出演 |
第1話「負債の苦労」二宮信也、平手さやか 他 |
| スタッフ |
作・演出/渡山博崇 舞台監督・舞台美術/早馬諒 他 |
| 料金 |
＜日時指定・自由席＞一般3,000円（当日3,500円）一般セット券5,000円 U-25 2,000円（当日2,500円）U-25セット券3,000円 U-18 1,500円（当日2,000円）U-18セット券2,000円 ※セット券は予約のみ。 |
| 問合せ |
（星の女子さん トヤマ）090-9926-0091 |
| 入場者数 |
273人 |
劇団アルクシアター第21回公演「NEAT! NEAT! NEAT!
‐グッドバイ・オモイダシモシマセン‐」
|
日時 |
11月10日（金）19：00、11月11日（土）11:00、16:00 |
|---|---|
| 会場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
| 出演 |
ありさ、飯田茜、石川靖之助、佐々木和代、角真里奈、中西桃子、中友真矢、奥村真名美(ピアノ)、ゆっきー(ギター) 他 |
| スタッフ |
作・演出・作曲/やとみまたはち、舞台監督/井上知也 |
| 料金 |
＜日時指定・自由席＞一般4,000円（当日4,500円） ペア7,600円（前売・予約のみ） 高校生以下2,500円（当日3,000円）、アルク応援チケット6,000円（前売・予約のみ）、初めて割2,000円（※購入条件あり。） |
| 問合せ |
（劇団アルクシアター 中西）080-3638-0423 |
| 入場者数 |
300人 |
廃墟文藝部第八回本公演
「4047」
| 日時 |
11月17日（金）19：00、11月18日（土）14：00、19：00 |
|---|---|
| 会場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
| 出演 |
瀧川ひかる（廃墟文藝部）、小津山おず（廃墟文藝部） |
| スタッフ |
脚本・演出/斜田章大（廃墟文藝部） |
| 料金 |
＜日時指定・自由席＞一般3,000円 25歳以下2,000円 |
| 問合せ |
（廃墟文藝部）haikyobungeibu@yahoo.co.jp |
| 入場者数 |
287人 |
perky pat presents 26 白い砂の少女
| 日時 |
11月23日（木・祝）14:00、19:00 |
|---|---|
| 会場 | 七ツ寺共同スタジオ |
| 出演 | かすがいこと子、三角ダイゴ、たまおき瞳夏、森本涼平 |
| スタッフ |
作/北村想、演出/加藤智宏、音楽/小野浩輝 |
| 料金 |
＜日時指定・自由席＞一般3,500円 学生2,500円 |
| 問合せ |
（office Perky pat 加藤）090-1620-4591 |
| 入場者数 |
149人 |
舞踊
神原ゆかり還暦記念 ゆかりバレエ公演 2023
＜第２部、第３部のみ＞
| 日時 |
10月1日（日）16：00 |
|---|---|
| 会場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
| 出演 |
神原ゆかり |
| スタッフ |
照明デザイン/大野敬介、音響/上野慶 |
| 料金 |
＜自由席＞3,000円 |
| 問合せ | （ゆかりバレエ）052-503-1446 （神原ゆかり）090-4466-8854 |
| 入場者数 | 511人 |
名古屋市芸術奨励賞受賞記念公演 石原弘恵率いるダンスグループSOVaC「Alstroemeria～my:self」
| 日時 | 10月25日（水）19：15 |
|---|---|
| 会場 | 千種文化小劇場 |
| 出演 |
峯モトタカオ（ハンドパン奏者） |
| スタッフ |
舞台監督/長野友佳 |
| 料金 |
＜自由席＞3,000円 |
| 問合せ |
（清洲MDA HIROfam）090-3933-4621 |
| 入場者数 |
251人 |
afterimage 10th “Universe”
| 日時 |
11月3日（金・祝）18：30、11月4日（土）13：00、18：30 |
|---|---|
| 会場 | 愛知県芸術劇場 小ホール |
| 出演 |
服部哲郎、松竹亭ごみ箱、堀江善弘 |
| スタッフ |
振付/服部哲郎、構成・演出/トリエユウスケ |
| 料金 |
＜日時指定・自由席・整理券番号付き＞ |
| 問合せ |
（菅井）afterimage.dancecompany@gmail.com |
| 入場者数 |
535人 |
伝統芸能
玉城流 扇寿会 琉球舞踊
第二回山川昭子独演会 「舞～時代を嬰る」
| 日時 | 10月15日（日）15：00 |
|---|---|
| 会場 | 名古屋市芸術創造センター |
| 出演 |
立ち方：山川昭子、金城真次、大城直江、王城流扇寿会門下生 |
| 演目 |
第一部：若衆特牛節、かせかけ、諸屯、松竹梅鶴亀 |
| 料金 |
＜自由席＞一般4,000円（当日4,500円） |
| 問合せ |
（扇寿会事務局 山川）090-3308-3769 |
| 入場者数 |
499人 |
第３回 五條園小美リサイタル
＜第１部＞
| 日時 | 10月20日（金）18：30 |
|---|---|
| 会場 | 北文化小劇場 |
| 出演 |
五條園小美、杵屋六春（唄） |
| 演目 |
清元「玉兎」 |
| 料金 |
＜自由席＞4,000円 |
| 問合せ | （日本舞踊五條流おみの会）052-888-2039 sonoomigojo@gmail.com https://www.sonoomigojo.com |
| 入場者数 | 193人 |
名古屋物語クラシックス
| 日時 | 11月11日（土）10：30、14：00 |
|---|---|
| 会場 | 大須演芸場 |
| 出演 |
登龍亭獅篭、登龍亭幸福、登龍亭福三 |
| 演目 |
登龍亭獅篭/名古屋心中 |
| 料金 |
＜自由席＞一般2,500円（当日3,000円） |
| 問合せ |
（片桐）090-6352-4578 |
| 入場者数 |
188人 |
第八回逢の会
| 日時 |
11月23日（木・祝）13:30 |
|---|---|
| 会場 | 名古屋能楽堂 |
| 出演 |
舞囃子「敦盛」坂口侑 |
| 演目 | 舞囃子「敦盛」、仕舞「芭蕉ｷﾘ｣、能「道成寺」 |
| 料金 |
＜指定席＞一般12,000円（当日13,000円） |
| 問合せ |
（逢の会事務局）052-889-3430 |
| 入場者数 |
415人 |
別所知佳 箏・三絃 リサイタルー想いー
| 日時 | 11月30日（木）19：00 |
|---|---|
| 会場 | 三井住友海上しらかわホール |
| 出演 |
別所知佳（箏・三絃）芦垣美穗（三絃）五條園美（立方） |
| 演目 | 八橋検校/心尽し、作者不詳/二重砧 幾山検校、北村文：作曲 橘萬丸：作歌/影法師 峰崎勾当：作曲 流石庵羽積：作歌/ゆき |
| 料金 |
＜自由席＞3,000円（当日3,500円） |
| 問合せ |
（OFFICEリラン）052-733-8809 |
| 入場者数 |
503人 |
名古屋市民芸術祭2023 受賞公演
【名古屋市民芸術祭賞】
音楽部門
第24回名古屋混声合唱団演奏会
| 日時 | 11月5日（日）14:00 | ||||||
| 会場 |
三井住友海上しらかわホール |
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＜選定理由＞
バランス良くきれいにまとまり、特に男声が充実した混声合唱のハーモニーを楽しめた。親しみやすい曲で聴衆の心をつかみ、宗教曲へとつなぎ、日本人作曲家の硬派な作品から、親しみやすいジャズテイストの曲集で締めくくるという流れのプログラム構成が秀逸だった。小気味よくトークを交える指揮のもと、全身で歌う喜びを表現する合唱が聴衆を包み、幸せに満たされる演奏会だった。
演劇部門
該当なし
舞踊部門
該当なし
伝統芸能部門
第八回 逢の会
| 日時 | 11月23日（木・祝）13:30 | ||||||
| 会場 |
名古屋能楽堂 |
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＜選定理由＞
大曲「道成寺」を衣斐愛が見事に披(ひら)き、颯爽とした舞などの技量もさることながら、並々ならぬ気迫に満ちた舞台だった。名古屋地域の宝生流を支える親子三世代の共演が、芸の継承の気概を強く感じさせた。狂言方、囃子方にはベテランとともに若手の人材を起用するなど、次世代への芸の継承の意志が強く伝わるとともに、小中学生の入場料に特別価格を設定するなど、能楽を普及・振興するというまっすぐな姿勢に好感の持てる公演だった。
【名古屋市民芸術祭特別賞】
音楽部門
【クリエイティブ企画賞】
ニンフェアール第19回公演
「リゲティへのオマージュ～究極のDuo:トランペットとチェロ～」
| 日時 |
11月24日（金）18:45 |
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| 会場 |
愛知県芸術劇場 中リハーサル室 |
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＜選定理由＞
難解だと思われがちな現代音楽をカジュアルに楽しむことができる創意工夫が随所に凝らされており、長らく現代音楽に挑戦してきた成果が結実した公演だった。トランペットとチェロの珍しい奏法を提示する世界初演作品が3人の邦人作曲家により披露されるという点も貴重だった。さらに若手作曲家にも初演作品を発表する機会となり、後進の育成にも意欲を感じる演奏会だった。
演劇部門
【エンターテインメント賞】
演劇組織KIMYO「ゴスン」
| 日時 |
10月2日（月）19:30、3日（火）19:30 |
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| 会場 |
ささしまスタジオ |
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＜選定理由＞
明快なストーリーを、セリフ回しや殺陣のスピードで魅せる優れたエンターテインメント作品として昇華した。小さな舞台を上手く使い、臨場感溢れる舞台空間を演出したが、より大きな会場でこそ活かされる力強さを感じる公演だった。演劇だからこそ採り上げることができるセンシティブなテーマを観客に提示したことを高く評価する一方で、深い意味を込めた言葉選びをする丁寧な劇作に期待したい。
【空間演出賞】
廃墟文藝部 第八回本公演「4047」
| 日時 |
11月17日（金）19:00 11月18日（土）14:00・19:00 11月19日（日）11:00・16:00 |
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| 会場 |
愛知県芸術劇場小ホール |
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＜選定理由＞
人間の未来を描いたSFファンタジーの世界を、よく練られた緻密な脚本で表現し、観客を引き込んだ。シンプルな舞台美術と計算された照明などにより独自の空間をつくりあげ、時間軸を巧みに表現する演出が光った。演劇で表現することが難しいテーマを採り上げる意欲的な作品であるからこそ、より多くの観客が鑑賞しやすい脚本、演出に努め、共感につながる工夫を期待したい。
舞踊部門
【HOPE賞】
名古屋市芸術奨励賞受賞記念公演
石原弘恵率いるダンスグループSOVaC「Alstroemeria～my:self」
| 日時 |
10月25日（水）19:15 |
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| 会場 |
千種文化小劇場 |
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＜選定理由＞
若手ダンスグループを起用し、活動を発展させたいとの意欲を強く感じる舞台だった。石原のソロはよく鍛錬されており、神秘性をまとう圧巻のものだった。また、ハンドパンの生演奏によるエキゾチックな音色とリズムが、花言葉をテーマとするダンスを引き立てたことも新鮮だった。今後、石原の指導で若手がさらに実力を伸ばし、レベルの高い舞踊を披露してくれることを期待したい。
伝統芸能部門
【技芸賞】
玉城流扇寿会琉球舞踊
第二回 山川昭子独演会「舞～時代を嬰る」
| 日時 |
10月15日（日）15:00 |
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| 会場 |
芸術創造センター |
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＜選定理由＞
日頃の鍛錬の成果に裏打ちされた表現力が遺憾なく発揮された完成度の高い舞踊で、情緒たっぷりの舞台をつくり上げ、観客を魅了した。素晴らしい地謡が舞踊を魅力的に引き立て、古典舞踊、雑踊り、創作舞踊のいずれも見応えがあった。公演全体を流れるようにつなぐ構成が望まれたが、名古屋において正統派の琉球舞踊が確実に継承されていることが伝わり、さらに発展を目指す意志を強く感じる公演だった。
名古屋市芸術賞との合同授賞式
令和６年2月９日 名古屋市公館
参加20公演の中から選ばれた７公演の代表者に対して、表彰楯と、副賞として市民芸術祭賞には25万円、市民芸術祭特別賞には10万円を贈りました。
