芸術創造賞は、名古屋市文化振興事業団の初代理事長・故亀山 巌氏から受けた寄付を基金とする賞です。名古屋を中心に活動し、前年度における芸術創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待される個人または団体に贈るものです。このたび第41回の受賞者を決定し、令和7年8月20日に名古屋能楽堂 会議室にて授賞式を行いました。
令和7年度 第41回芸術創造賞受賞者
内藤飛能 <伝統芸能(能楽シテ方)>
水上卓哉 <美術(絵画)>
受賞者について
内藤飛能/伝統芸能(能楽シテ方)
【プロフィール】
名古屋市出身。1986年、6歳でシテ方宝生流第18代宗家に入門。1987年、能「鞍馬天狗」の花見椎児にて初舞台を踏む。東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業。シテ方宝生流第19代、第20代宗家に師事。2008年、「翁」の千歳を披き、能「鵜飼」で初シテを務める。2011年、主宰する同門会「飛雲会」を発足。2016年に能「石橋」、2017年に能「道成寺」、2020年に能「乱」を披く。2022年度に豊田市文化奨励賞を受賞し、2023年には重要無形文化財総合指定保持者に認定された。
【授賞理由】
2024年度には、自主公演「飛座」で、能「船弁慶」のシテとして静御前と平知盛を見事に演じ分け、深い幽玄性を湛えた舞で観客を魅了した。名古屋能楽堂三月特別公演では、能「小鍛冶」の後シテの稲荷明神を力強くも品格のある舞で表現し、技術と精神性の高さを示した。また、子どもや初心者を対象とした稽古やワークショップなど後進の指導にも尽力し、次世代の育成と伝統芸能の継承に大きく貢献した。公演と指導の両面における精力的な活動が高く評価され、今回の受賞に至った。
前年度(令和6年度)の主な活動状況
2024年7月 |
西村同門会 雅遊会 |
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2024年8月 |
とよたハートフルシリーズ 2024わくわく能楽体験 |
2024年10月 |
豊川稲荷新法堂落慶記念奉献能 |
2024年11月 |
名古屋能楽堂 小中学生芸術鑑賞会 |
2024年11月 |
宝生会定期公演 |
2024年12月 |
第5回能楽「飛座」 |
2025年3月 |
名古屋能楽堂三月特別公演 |
水上卓哉/美術(絵画)
【プロフィール】
名古屋市出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)大学院芸術研究科(通信教育)芸術環境専攻修士課程 美術・工芸領域洋画分野修了。現代美術家協会会員。日本美術家連盟会員。2021年、第77回全国公募現展名古屋移動展「中日新聞社賞」受賞。2023年、第2回FEI PURO ART AWARDトレンタ部門「準大賞」及び、第22回奄美を描く美術展「大賞」受賞。2024年、第80回記念現展「SOMPO美術館賞」受賞。2010年の初個展以来、これまでに個展を19回、グループ展を多数開催している。
【授賞理由】
2024年度に、自身のアトリエ兼ギャラリー「Galeria卓」をリニューアルオープンし、記念個展「燦々」を開催。緻密で生命感あふれる描写が多くの来場者を魅了した。また、“いのちもえいずるところ”第5回 水上卓哉 絵画展では、自然界に息づく生命の輝きを繊細かつ深い筆致で描き、多くの観客に強い感動を与えた。その確かな観察から生まれる力強い表現は高く評価され、自然や命をテーマに、人と自然の関わりや環境への意識を問いかけるメッセージに溢れる創作が今後も期待できることから、今回の受賞に至った。
前年度(令和6年度)の主な活動状況
2024年3~4月 |
水上卓哉展「奄美 森のうた」開催(ガルリラペ) |
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2024年5月 |
美術の窓 No.488 2024年5月「新人大図鑑2024」 |
2024年5月 |
第80回記念現展「SOMPO美術館賞」受賞 |
2024年7月 |
「小さな絵の展覧会2024」出展(スペースプリズム) |
2024年9月 |
第2回FEI PURO ART AWRDトレンタ部門準大賞 |
2024年10月~11月 |
“いのちもえいずるところ”第5回 水上卓哉 絵画展 |
2025年3月 |
Galeria 卓 リニューアルグランドオープン記念 個展「燦々」開催 |
過去の受賞者
第40回<令和6年度> |
箱﨑由衣< 音楽(クラリネット)> 八代将弥<演劇(劇作・演出・俳優)> |
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第39回<令和5年度> |
岡田 保<舞台美術> 常磐津綱鵬<伝統芸能(常磐津)> |
第38回<令和4年度> |
石場文子<美術(現代美術)> 松村一葉<舞踊(バレエ)> |
第37回<令和3年度> |
鹿島俊裕<伝統芸能(狂言)> Chang(兵藤禎晃)<演劇(道化)> |
第36回<令和2年度> | 刈馬カオス<演劇(劇作・演出)> 角田鋼亮<音楽(指揮)> |
第35回<令和元年度(平成31年度)> | 柴野理奈子<文学(児童文学)> 下斗米大輔<舞台衣裳> |
第34回<平成30年度> | 衣斐 愛<伝統芸能(能楽)> 加藤恵利子<音楽(声楽)> |
第33回<平成29年度> | 人形劇団むすび座<演劇(人形劇)> |
第32回<平成28年度> | 阿部大介<美術(版画)> |
第31回<平成27年度> | 谷辺昌央<音楽(ギター)> |
第30回<平成26年度> | 出雲 草(松本あり)<舞踊(語り舞)> |
第29回<平成25年度> | 竹市 学<能楽笛方> |
第28回<平成24年度> | 濱田樹里<美術(絵画)> |
第27回<平成23年度> | 劇団うりんこ<演劇> |
第26回<平成22年度> | 鹿目由紀<演劇(劇作・演出)> |
第25回<平成21年度> | 井出創太郎<腐食版画> |
第24回<平成20年度> | 杵屋三太郎<長唄> |
第23回<平成19年度> | 水谷イズル<現代美術> |
第22回<平成18年度> | ノノヤママナコ<舞台音楽・音響> |
第21回<平成17年度> | やまもとかよ<声楽> |
第20回<平成16年度> | 野村小三郎<狂言> |
第19回<平成15年度> | 村田直哉<グラフィックデザイン> |
第18回<平成14年度> | 冬頭裕子<舞台監督> |
第17回<平成13年度> | 佳梯かこ<演劇> |
第16回<平成12年度> | 杉戸 洋<絵画> |
第15回<平成11年度> | 内藤美佐子<演劇> |
第14回<平成10年度> | 三浦 均<デザイン> |
第13回<平成9年度> | 坂 治栄<舞台衣裳> |
第12回<平成8年度> | 井上知也<舞台装置> 加藤茂外次<絵画> |
第11回<平成7年度> | 青山知代佳<演劇> 設楽知昭<美術> |
第10回<平成6年度> | 早川麻実<バレエ> 山村博男<絵画> |
第9回<平成5年度> | 麻創けい子<演劇> 各務信宏<絵画> |
第8回<平成4年度> | 神谷かん<絵画> 高安勝久<能楽ワキ方> |
第7回<平成3年度> | 五條園美<日本舞踊> 若林亜由<ヴァイオリン> |
第6回<平成2年度> | 谷上セツ子<声楽> 廣岡倭山<邦楽> |
第5回<平成元年度> | 堀 義幸<石彫> 御原祥子<照明> |
第4回<昭和63年度> | 越智久美子<バレエ> 加藤三貴子<声楽> |
第3回<昭和62年度> | 伊藤三朗<舞台美術> 鹿取希世<能楽笛方> |
第2回<昭和61年度> | 井原義則<声楽> 中矢恵子<コスチューム・デザイン> |
第1回<昭和60年度> | 入谷美幸<演劇> 佐々良子<バレエ> |