芸術創造賞

芸術創造賞は、名古屋市文化振興事業団の初代理事長・故亀山 巌氏から受けた寄付を基金とする賞です。名古屋を中心に活動し、前年度における芸術創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待される個人または団体に贈るものです。このたび第40回の受賞者を決定いたしました。
尚、授賞式は、令和6年8月23日(金)14時00分より、7th Cafe(ナディアパーク7階)にて行います。

令和6年度 第40回芸術創造賞受賞者決定

箱﨑由衣 <音楽(クラリネット)>
八代将弥 <演劇(劇作・演出・俳優)>

受賞者について

箱﨑由衣/ 音楽(クラリネット)
 第6回日本クラリネットコンクール4位入賞、第30回日本管打楽器コンクール第1位及び内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞を受賞するなど多数のコンクールでの受賞歴がある。2012年から2024年3月までセントラル愛知交響楽団1stクラリネット奏者として活躍し、高度な演奏技術とアンサンブル能力で木管セクションのレベルアップに貢献した。2023年からはソリストや室内楽でも音楽活動を展開し、他団体に客演奏者としても招聘されている。2023年9月に行ったリサイタルでの演奏、セントラル愛知交響楽団第201回定期演奏会でのブラームスクラリネットソナタの演奏は好評を博し、表現力などが高く評価された。2024年2月には、CD「Resonance」をリリースするなど、地元で活躍するクラリネット奏者としてソリストや室内楽、オーケストラなど様々な分野での活動が評価され、今後の活躍が大いに期待できることから今回の受賞に至った。

前年度(令和5年度)の主な活動状況

2023年4月

「名古屋のオーケストラ奏者による夢の共演」出演

2023年7月

「坂田晃一プロデュース公演 vol.2 管」出演

2023年8月

「セントラル愛知チェンバープレイヤーズ vol.2」出演

2023年9月

「箱﨑由衣クラリネットリサイタル」開催

2023年11月

「トリオで奏でる小さなオーケストラ vol.3」出演

2024年1月

「セントラル愛知交響楽団第201回定期演奏会」ソリスト出演

2024年2月

CD「Resonance」をリリース
2024年3月

「第37回日本クラリネットフェスティバル in 茨城」出演

八代将弥/演劇(劇作・演出・俳優)
 2010年の発足当時から明らかに異彩を放ち、受賞作、話題作となる多くの作品を世に出したroom16で劇作・俳優として活躍した。甘いマスクと嘘を嫌う力強い表現力は、名古屋の演劇人の中でも独特の色気を持った存在として多くのファンを唸らせている。俳優としてのオーラと創り手としてのセンスが揺らぐことなく共存している。

 2018年日本演出家協会の「若手演出家コンクール」では、全国公募の狭き門をくぐり見事優秀賞を受賞。全国区の演出家として名をあげる。主宰する16号室では、コロナ禍において出世作である「ラクダ」を名古屋の旬な俳優20人以上集め再演し、三週間のロングラン公演を見事に上演しきった。記録的、記憶的にも伝説に残りそうな偉業を成し遂げた。2023年度、日本演出家協会「若手演出家コンクール2023」において最優秀賞を受賞するなど多彩な活動が評価され、今後の活躍が大いに期待できることから今回の受賞に至った。

前年度(令和5年度)の主な活動状況

2023年8月

ミュージカル「裸王」脚本・演出

2023年11月

「俳優のすゝめ」脚本・演出・出演

2024年2月 極上ナゴヤカブキ「SAZEN2 -紫風の章-」演出
2024年3月

若手演出家コンクール2023

「演出家コンクール最優秀賞受賞予定作品」最優秀賞受賞

2024年3月 山将舞台企画旗揚げ公演「刃鋼 HAGANE」出演

過去の受賞者

第39回<令和5年度>

岡田 保<舞台美術>

常磐津綱鵬<伝統芸能(常磐津)>

第38回<令和4年度>

石場文子<美術(現代美術)>

松村一葉<舞踊(バレエ)>

第37回<令和3年度>

鹿島俊裕<伝統芸能(狂言)>

Chang(兵藤禎晃)<演劇(道化)>

第36回<令和2年度> 刈馬カオス<演劇(劇作・演出)>
角田鋼亮<音楽(指揮)>
第35回<令和元年度(平成31年度)> 柴野理奈子<文学(児童文学)>
下斗米大輔<舞台衣裳>
第34回<平成30年度> 衣斐 愛<伝統芸能(能楽)>
加藤恵利子<音楽(声楽)>
第33回<平成29年度> 人形劇団むすび座<演劇(人形劇)>
第32回<平成28年度> 阿部大介<美術(版画)>
第31回<平成27年度> 谷辺昌央<音楽(ギター)>
第30回<平成26年度> 出雲 草(松本あり)<舞踊(語り舞)>
第29回<平成25年度> 竹市 学<能楽笛方>
第28回<平成24年度> 濱田樹里<美術(絵画)>
第27回<平成23年度> 劇団うりんこ<演劇>
第26回<平成22年度> 鹿目由紀<演劇(劇作・演出)>
第25回<平成21年度> 井出創太郎<腐食版画>
第24回<平成20年度> 杵屋三太郎<長唄>
第23回<平成19年度> 水谷イズル<現代美術>
第22回<平成18年度> ノノヤママナコ<舞台音楽・音響>
第21回<平成17年度> やまもとかよ<声楽>
第20回<平成16年度> 野村小三郎<狂言>
第19回<平成15年度> 村田直哉<グラフィックデザイン>
第18回<平成14年度> 冬頭裕子<舞台監督>
第17回<平成13年度> 佳梯かこ<演劇>
第16回<平成12年度> 杉戸 洋<絵画>
第15回<平成11年度> 内藤美佐子<演劇>
第14回<平成10年度> 三浦 均<デザイン>
第13回<平成9年度> 坂 治栄<舞台衣裳>
第12回<平成8年度> 井上知也<舞台装置>
加藤茂外次<絵画>
第11回<平成7年度> 青山知代佳<演劇>
設楽知昭<美術>
第10回<平成6年度> 早川麻実<バレエ>
山村博男<絵画>
第9回<平成5年度> 麻創けい子<演劇>
各務信宏<絵画>
第8回<平成4年度> 神谷かん<絵画>
高安勝久<能楽ワキ方>
第7回<平成3年度> 五條園美<日本舞踊>
若林亜由<ヴァイオリン>
第6回<平成2年度> 谷上セツ子<声楽>
廣岡倭山<邦楽>
第5回<平成元年度> 堀 義幸<石彫>
御原祥子<照明>
第4回<昭和63年度> 越智久美子<バレエ>
加藤三貴子<声楽>
第3回<昭和62年度> 伊藤三朗<舞台美術>
鹿取希世<能楽笛方>
第2回<昭和61年度> 井原義則<声楽>
中矢恵子<コスチューム・デザイン>
第1回<昭和60年度> 入谷美幸<演劇>
佐々良子<バレエ>