芸術創造賞

芸術創造賞は、名古屋市文化振興事業団の初代理事長・故亀山 巌氏から受けた寄付を基金とする賞です。名古屋を中心に活動し、前年度における芸術創造活動が特に顕著で、今後の活躍が期待される個人または団体に贈るものです。このたび第38回の受賞者を決定いたしました。
尚、授賞式は、令和4年8月10日(水)14時00分より、7th cafe(ナディアパーク7階)にて行いました。

令和4年度 第38回芸術創造賞受賞者決定

石場文子 <美術(現代美術)>
松村一葉 <舞踊(バレエ)>

受賞者について

石場文子/ 美術(現代美術)
 兵庫県生まれ。京都嵯峨芸術大学美術学部造形学科版画分野卒業、愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画・版画領域修了。
 日本画から版画、そして写真へとメディウムを横断しながら制作を続けている。近作「2.5」シリーズは、被写体の表面に水性ペンで一本の黒い線を描くというシンプルな操作を施した写真である。三次元空間=写真のイリュージョンの中に突然現れる二次元の世界。最小限でありながら最大限の違和感を引き起こす石場文子の行為は、写真を観るうえで私たちが暗黙裏に順守しているルールそれ自体を揺さぶってくる。
 「現代」という時代を強く意識した創作活動は、現代美術が盛んな名古屋においても際立っており、今後の活躍が期待できることから、今回の受賞に至った。

  • 石場文子

前年度(令和3年度)の主な活動状況

2021年4月 展示 KG+企画「2と3のあいだ」夷川サローネ(京都) 
mui Lab株式会社のオフィス内での展示、KG+の企画委員とmui Lab社員とのトークセッションを行う。
2021年9月 展示・ECサイトにて販売「惑星-PLANET-」
日本橋三越本店(東京)
2021年9月 グループ展示「現れの形象」ARTDYNE(東京)
2021年9月 個展「不在(ない)と存在(ある)」3331 Gallery(東京)
2021年10月 展示(「3331 ART FAIR 2021」の関連展示として) 
NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO(東京)
2021年12月 展示・ECサイトにて販売「REAL by ArtSticker」
代官山ヒルサイドフォーラム(東京)
2022年2月 アートフェア「ART NAGOYA 2022」名古屋観光ホテル(愛知)

松村一葉/舞踊(バレエ)
 1987年、母である川口節子にバレエを師事。16歳から4年間渡米、ダマラ・ベネット氏主宰のサンフランシスコシティバレエスクールに所属。
 2002年より振付を開始し、2003年のRegional Dance of Americaに作品を出品、多大なる評価を得る。2004年にニューヨーク州立大学(SUNY PURCHASE)ダンス・コンサバトリーに奨学金を得て入学。バレエ、モダンダンス、創作技術等を学び、「くるみ割り人形」「セレナーデ」「バッハコンチェルト」「Les Noces」(ニジンスカ版)「D-man in the waters」等の作品を踊る。
 2008年に同大学にてBFAを取得し卒業した後、帰国しバレエ団指導者・振付家として本格的に活動を開始。2012年にはアメリカンバレエシアターの講師クラス等にも参加し、講師認定を受ける。2016年の第73回全国舞踊コンクール群舞部門では振付を手がけた団体を第3位に導き、優秀指導者賞を受賞する。2016年度、2018年度と2回に渡り名古屋市芸術創造センターバレエアカデミー講師を務める。名古屋市文化振興事業団企画公演では2017年オペレッタ「白馬亭にて」、2022年オペレッタ「伯爵令嬢マリツァ」で振付を担当する。
 留学経験を存分に活かした、型にとらわれない創造性に満ちた振付が評価され、今回の受賞に至った。

  • 松村一葉

前年度(令和3年度)の主な活動状況

2021年8月 「'21川口節子バレエ団定期公演」振付
(青少年文化センター アートピアホール)
2021年12月 川口節子バレエ団公演「くるみ割り人形」全幕 バレエミストレス
(愛知県芸術劇場 大ホール)
2022年2月 名古屋市文化振興事業団2022年企画公演オペレッタ「伯爵令嬢マリツァ」振付(青少年文化センター アートピアホール)
2022年3月 日本バレエ協会中部支部主催「第42回中部バレエフェスティバル」
振付作品「イタリアンシンフォニー」出品
(日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール)

過去の受賞者

第37回<令和3年度>

鹿島俊裕<伝統芸能(狂言)>

Chang(兵藤禎晃)<演劇(道化)>

第36回<令和2年度> 刈馬カオス<演劇(劇作・演出)>
角田鋼亮<音楽(指揮)>
第35回<令和元年度(平成31年度)> 柴野理奈子<文学(児童文学)>
下斗米大輔<舞台衣裳>
第34回<平成30年度> 衣斐 愛<伝統芸能(能楽)>
加藤恵利子<音楽(声楽)>
第33回<平成29年度> 人形劇団むすび座<演劇(人形劇)>
第32回<平成28年度> 阿部大介<美術(版画)>
第31回<平成27年度> 谷辺昌央<音楽(ギター)>
第30回<平成26年度> 出雲 草(松本あり)<舞踊(語り舞)>
第29回<平成25年度> 竹市 学<能楽笛方>
第28回<平成24年度> 濱田樹里<美術(絵画)>
第27回<平成23年度> 劇団うりんこ<演劇>
第26回<平成22年度> 鹿目由紀<演劇(劇作・演出)>
第25回<平成21年度> 井出創太郎<腐食版画>
第24回<平成20年度> 杵屋三太郎<長唄>
第23回<平成19年度> 水谷イズル<現代美術>
第22回<平成18年度> ノノヤママナコ<舞台音楽・音響>
第21回<平成17年度> やまもとかよ<声楽>
第20回<平成16年度> 野村小三郎<狂言>
第19回<平成15年度> 村田直哉<グラフィックデザイン>
第18回<平成14年度> 冬頭裕子<舞台監督>
第17回<平成13年度> 佳梯かこ<演劇>
第16回<平成12年度> 杉戸 洋<絵画>
第15回<平成11年度> 内藤美佐子<演劇>
第14回<平成10年度> 三浦 均<デザイン>
第13回<平成9年度> 坂 治栄<舞台衣裳>
第12回<平成8年度> 井上知也<舞台装置>
加藤茂外次<絵画>
第11回<平成7年度> 青山知代佳<演劇>
設楽知昭<美術>
第10回<平成6年度> 早川麻実<バレエ>
山村博男<絵画>
第9回<平成5年度> 麻創けい子<演劇>
各務信宏<絵画>
第8回<平成4年度> 神谷かん<絵画>
高安勝久<能楽ワキ方>
第7回<平成3年度> 五條園美<日本舞踊>
若林亜由<ヴァイオリン>
第6回<平成2年度> 谷上セツ子<声楽>
廣岡倭山<邦楽>
第5回<平成元年度> 堀 義幸<石彫>
御原祥子<照明>
第4回<昭和63年度> 越智久美子<バレエ>
加藤三貴子<声楽>
第3回<昭和62年度> 伊藤三朗<舞台美術>
鹿取希世<能楽笛方>
第2回<昭和61年度> 井原義則<声楽>
中矢恵子<コスチューム・デザイン>
第1回<昭和60年度> 入谷美幸<演劇>
佐々良子<バレエ>